FX注文パターンを紹介!初心者向きおすすめ注文方法とは?

FX注文パターンをまとめて紹介!初心者向きおすすめ注文方法とは?

FXには様々な注文パターンがあり、使い方次第で、取引を有利に進めことができるようになります。

しかし、FXについてあまり馴染みのない、初心者の方がいきなり取引を始めようとすると、次のような疑問を感じてしまうのではないでしょうか。

  • 注文パターンの仕組みが分からない!
  • 何から覚えるべきなのか知りたい!
  • おすすめの注文方法とは?

そこで本記事では、これらの疑問を解決できるよう、FXの各注文パターンの詳細や使い方、注意点について紹介してきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

FXの注文に関する基礎知識

本記事では、各注文パターンの仕組みや使い方について紹介していきますが、前提知識として、知っていただきたいポイントがあります。

以下の点を読めば、理解する負担が多少は軽くなると思いますので、気軽に読み進めてみてください。

FXの注文は、大きく分けて2種類だけ!

FXの注文は、大きく分けて「新規」と「決済」の2種類しかなく、これをどのような条件で行うのかによって、注文パターンが決まります。

「新規」と「決済」それぞれの注文について、分かりやすく例えれば、ピストルに弾をこめる行為が「新規」注文であり、引き金を引くことが「決済」注文です。

つまり、弾が込められていなければピストルは空砲、FXにおいても「新規」注文による仕込みがなければ、「決済」注文によって利益を得ることはできません。

全ての注文パターンを覚える必要はない

次節より、各注文パターンについての解説を行いますが、それら全てを覚える必要はありません。

大きく稼ぐ個人トレーダーの中でも見ても、全ての注文パターンを網羅して、それぞれを使いこなしている、という人は滅多にいないでしょう。

なぜなら、自分に適した注文パターンを1つ習得するだけで稼げるようになるため、わざわざ他の注文パターンを試してまで、リスクを負う必要がないからです。

知識として知っておく分に問題ありませんが、重要なのは、自分に適した注文パターンを見つけるということであって、注文パターンを覚えることに労力を割く必要はないのです。

FXの注文パターンを紹介!

ここからは、FXの注文パターンをまとめて紹介していきます。

単純な仕組みを解説するだけでなく、使うべきタイミングや事例紹介もお伝えしていきますので、ぜひ自分に適しているか考えながら、読み進めてみて下さい。

成行注文

「成行注文」とは、現在の価格で取引を行う注文方法であり、FXにおいて最も基本的な注文方法です。

「今すぐに取引すべきだ」と判断して、新規もしくは決済注文を行なったとすれば、それは成行注文になります。

成行注文の活用事例:

  • 経済指標が発表されて、これからドル円が伸びそうだ。今すぐ新規で、買い注文を入れておこう!
  • トレンドが転換して、これから含み損が大きくなりそうだ。今すぐ含み損を決済して、損失を抑えよう!

指値注文

24時間相場を監視し続けることは不可能ですが、見てない時にこそ、大きく稼げるチャンスが眠っています。

そこで活用したいのが「指値注文」であり、現在のレートより上がったら売り、下がったら買いとすることで、より有利な条件での取引を狙うことができます。

指値注文の活用事例:

  • 今は1ドル=110円だけど、このままだと下がりそうだ。1ドル=109円にまで下がったら買い注文を入れるよう、指値注文を設定しておこう!
  • 今は1ドル=110円だけど、このままだと上がりそうだ。1ドル=111円にまで上がったら売り注文で利益確定できるよう、指値注文を設定しておこう!

逆指値注文

「逆指値注文」は、その名の通り「指値注文」とは反対の目的で使われる注文です。

現在のレートより上がったら買い、下がったら売りとすることで、損失を一定範囲に抑えることができます。

また、ある程度の含み益が出ているポジションに対して、相場が反転しても一定の利益を残せるよう、事前に設定することも可能です。

指値注文の活用事例:

  • 今は1ドル=110円だけど、このままだと下がりそうだ。1ドル=109円にまで下がったら損切りできるよう、逆指値注文を設定しておこう!
  • 今は1ドル=110円だけど、このままだと下がりそうだ。1ドル=108円の時の含み益を残したいから、109円にまで下がったら売り注文を入れるよう、指値注文を設定しておこう!

IFD注文

「IFD注文」とは、「IF DONE注文」の略であり、直訳すると「もし成立したら」という意味になります。

つまり、「もし最初に出した注文が成立したら、次の注文をします」ということです。

1つの注文で買い注文・売り注文、それぞれまとめて設定できるだけでなく、利益確定と損切り、いずれにも役立つ注文方法なので、使い慣れておきましょう。

IFD注文の活用事例:

  • 1ドル=110円になったら買い注文を入れて、1ドル=111円になったら売り注文によって、利益を確定させたい!
  • 1ドル=110円になったら買い注文を入れて、1ドル=109円になったら売り注文によって、損切りしたい!

OCO注文

「OCO注文」とは、「One side done then Cancel the Order」の略であり、直訳すると「一方が成立したら、もう一方はキャンセル」という意味になります。

「IFD」注文に似た注文パターンではありますが、大きな違いは、1つの注文で、利益確定と損切り、どちら側にも構えることができる点です。

以下の活用事例を見ていただけると、その違いが分かるのではないでしょうか。

OCO注文の活用事例:

  • 1ドル=110円の時に買い注文、その後1ドル=111円になったら利益確定、1ドル=109円になったら損切りしたい!

IFO注文

「IFO」注文は、「IFO注文」と「OCO注文」を組み合わせた注文パターンになります。

◯◯になったら△△して、◯◯になったらXXする、逆に◯◯になった場合は~する、というように、想定した投資シナリオに対して、1回の注文で設定できる大変便利な注文方法です。

IFO注文の活用事例:

  • 1ドル=109円になったら買い注文、その後1ドル=110円になったら売り注文で利益確定、逆に1ドル=108円になってしまった場合は、売り注文で損切りする!

トレール注文

「トレール注文」は、相場の動きに追従して、逆指値注文の値も上昇させる注文方法です。

誰しが、含み損は大きく耐えることができるのに、一度得た含み益が減ってしまうことについては我慢することができません。

そんな時、この「トレール注文」で「値幅」を設定してあげることで、減らされる含み益に歯止めをかけることができます。

レートが上昇する続ける限り、トレール注文で設定した逆指値注文も上昇するため、トレンドがどこまで上昇するのか、一定の利益を残しながら、見守りたいという方におすすめです。

トレール注文の活用事例:「値幅1.000円」と設定した場合

  1. 今のレートが1ドル=109.200円だから、109.000円あたりが底だろうと予想して、109.000円で買えるように指値注文を設定
  2. さらに下がるかもしれないので、108.000円で逆指値注文を設定
  3. 予想通りに109.000円まで下がり、指値注文が約定してポジションを保有
  4. この時、このまま108.000円まで下がれば、そのまま損切りされる
  5. しかし、ポジション保有後に反転して1.000円上昇した時(110.000円)、逆指値注文も当初の108.000円から109.000円まで繰り上げされる

FXに馴染みのない人に分かりやすく伝えるために、あえて別の例で示すとすれば、確率50%で1万円受け落れる、参加費1万円のコインゲームを考えてみると良いでしょう。

開始早々2万円分の勝ちが積もった時、そのまま勝ちを確定させることもできますが、また新たに1万円を投じて、どこまで勝ちが積もるのか、勝負を継続することができます。

参加費1万円までは失っても良しという考えであれば、3万円分の勝ちが積もれば、少なくとも2万円、10万円分の勝ちが積もれば、9万円持って帰れるという算段です。

この例と同じように、トレール注文では、あらかじめ失っても良しとする「値幅」を設定しておくことで、含み益の決済ライン自動で引き上げてくれるという仕組みです。

ストリーミング注文

「ストリーミング注文」とは、「成行注文」を行う際に、スリッページの許容範囲を設定した上で取引できる注文方法です。

FX会社によっては、「成行注文」の代わりに、最初から「ストリーミング注文」が用意されていることもあり、スリッページによって生まれる損失を防ぎたい方におすすめです。

トレール注文の活用事例:

  • 大きな利益が狙えそうだけど、相場が不安定だからスリッページが起こるようであれば、約定させたくない…。
  • 1日に何回も取引を行うので、スリッページによる損失をできる限り抑えたい!

注文パターンに潜む罠!知っておくべき注意点とは?

各注文パターンについて紹介してきましたが、いずれにおいても、確実にその通り注文されるわけではありません。

注文パターンが上手く機能しない、場合によっては大きな損失を被ってしまうことも考えられますので、ここからは注文パターンと同時に知っておくべき注意点について紹介します。

スリッページ

スリッページとは、注文を出した時の価格と、約定した時の価格にズレが生じることであり、サーバーが混雑しやすいFX会社ほど起きやすいです。

例えば、1ドル=100.000の時に買い注文を出したものの、実際には1ドル=100.050円と、若干ズレた位置で約定することがあり、これがスリッページです。

「ストリーミング注文」ではスリッページの許容範囲を設定できると解説しましたが、一方で、「成行注文」であればスリッページによって、大きな損失を受けてしまいます。

例えば、年間通して1000万通貨取引する方であれば、スリッページ:3銭(確率50%)の口座を使っていれば、1万5000円の損失です。(1000万通貨 × 50% × 3銭 = 1万5000円

より大きく取引する方であれば、年間で数十万円というお金をスリッページによって損失してしまうので、決して軽視すべきではないということを知っていただければと思います。

窓開け

為替相場は、ローソク足が連続して並ぶことで、波打つように動きが形成されていきます。

ところが、週明け月曜日の朝、連続してたローソク足の間に、大きく隙間ができることがあり、FXではこれを「窓開け」と呼びます。

FXは平日24時間取引が可能ですが、中東のバーレーン市場のみ土日も開場しており、その間盛んに取引がなされれば、週明け急に反映されるため「窓開け」が起きるという仕組みです。

またここで注意したいのが、「指値注文」や「IFD注文」などが「窓開け」区間に入っていた場合、約定するかどうかの取り扱いは、FX会社によって異なるということです。

「逆指値注文」によって損切りを設定していたとしても、「窓開け」によって設定通りの約定がなされず、レートが飛んだ地点で成立してしまうことも考えられます。

そのため、予約制の注文を設定する際は、「窓開け」の扱いについてFX会社に確認するとともに、極力影響を受けないよう、週またぎの取引は控えることを推奨します。

月例の米国雇用統計

米国雇用統計は、FXにおける最重要経済指標の1つであり、発表された瞬間は大きく為替レートが動きます。

大きく動くということは、FX会社のサーバーに注文が殺到しているということであり、スリッページや約定されないリスクが高まるということです。

そのため、そのような状況では、予約制の注文が想定通りに約定されないこともあり、確立こそ薄いものの、上述した「窓開け」と同じく、ズレた位置で成立ことも考えられます。

含み益が思いの外伸びてくれた…という嬉しいこともある一方で、損切り注文が間に合わず、損失が大きくなってしまった…ということにもなりかねません。

予約制の注文を使いこなすことができれば、大変便利かつ有利に取引を進めることができる一方で、100%成立が保証されているわけではない、ということを知っていただければと思います。

FX初心者必見!最初に覚えるべき注文方法とは?

(注文パターンについて何となく理解できたけど、初心者は何から始めればいいの?)

このように、知識だけを押さえても、何をすべきか具体的な指針が明確でなければ、得た知識も無駄になってしまうでしょう。

そこで本節では、FXの様々な注文パターンを効率よく吸収するためにも、以下のアクションプランを提示させていただきます。

最初に押さえるべき注文3選

まずは「成行注文」「指値注文」「IFD注文」これら3種類を経験してみてはいかがでしょうか。

その理由としては、FXに様々ある注文パターンは、これら3種類の派生系と言えるからです。

「トレール注文」に限っては、やや独特な注文になりますが、その他の注文パターンには目新しいところはありません。

上記の3種類の注文パターンを繰り返すうちに、FXに対する慣れも生まれ、その他の注文パターンの仕組みについても、より理解できるのではないでしょうか。

トレードスタイルを決める

自分にはどのようなトレードスタイルが適しているのか、日々の生活と照らし合わせながら考えてみましょう。

例えば、仕事が終わった後にバリバリ取引したいのであれば、「成行注文」や「ストリーミング注文」を活用することになるでしょう。

また長期の取引であれば、「IFD注文」や「IFO注文」などにお世話になり、さらに発展した「リピート系IFD注文」にも興味を持つかもしれません。

理想を言えば、全注文パターンを熟知して使い分けることですが、まずは1つの注文パターンを自分の生活に落とし込み、ストレスなく取引を継続できるか、確認してみて下さい。

「勝つ」より「負けない」を優先

まだ大きな損失を抱えたことがない人にとっては、「損切り」の重要性が、いまいちピンとこないのではないでしょうか。

おそらくFXを始めるからには、稼ぎたいという目的があってこそであり、最初から負けた時のことを考える人は少ないはずです。

そのため「逆指値注文」のように、資金を守るための注文が疎かになり、手痛い経験をした後になって、ようやくその重要性に気づくことになるでしょう。

またFXトレーダーは、経験年数が長くなるほど勝率が高くなりますが、勝率が高いから生き残り続けているわけではありません。

「勝つ」より「負けない」ことを優先的に考えて、チャンスを待てるからこそ、結果的に勝率が高くなり、長期にわたって稼ぎ続けることができているのです。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という格言があるように、皆さんには是非、強制ロスカットを経験する前に、負けないための注文パターンを覚えていただきたく思います。

まとめ:自分に適した注文パターンを見つけよう!

本記事では、FXの注文パターンの紹介を中心に、以下のポイントをお伝えしました。

  • 注文に関する基礎知識
  • 注文パターンの紹介
  • 知っておくべき注意点
  • 初心者におすすめの注文方法
  • おすすめのFX会社紹介

投資において、リスクとリターンは常に表裏一体です。

そのため取引をするにあたっては、より効率的に利益を確定させる注文や、傷口を広げないための損切り注文を設定しておかなければなりません。

これからFXを始めようとされる方は、それぞれの注文パターンを一度は試した上で、ぜひ自分に適したやり方を見つけてみて下さい。

以上、参考にしていただければ幸いです。

ディスクリプション:
FXにある様々な注文パターン、どれを使えばいいのかわからない…。そのような悩みを解決するべく、本記事ではそれぞれの注文パターンの仕組みや注意点、また具体的な使い方についても紹介しています。より有利な状況で取引するためにも、ぜひ自分に適した注文方法を身につけていきましょう!

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